新築一戸建ての引渡し前内覧会に同行した一級建築士が住生活機能品質の検分チェックで検証した、住生活機能とその耐久性能に係る軽視できない不具合事例集です。
入居後 直ちに異状をきたす事はないが年月経過に伴い、住宅各所を損傷させ得る劣化耐久不良象例の一部をLV3に定めた事例です。
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下記の不具合事例リストは、引渡前の内覧会同行時に検証した新築戸建て住宅の不具合種別事例です。(LV8およびLV1などは新築マンション専有部と同類象例です)
この章では木造一戸建て住宅の住生活における居住性能および附属器具操作機能に支障及ぼす象例を照会します。 戸建て住宅の建築鑑査・施工精度品質ならび法定建築設備検査等を知見する一級建築士が、建築通念上および住宅品質不適合相当と考査した事例集です。尚、ここでご照会する事例は全て改善・改修が可能な象例です。また、住宅品質不適合部分を売買契約相手側に是正請求できるものと考察します。 推奨する事前相談先:住まいるダイヤル[公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター] https://www.chord.or.jp/index.html |
LV3 電気器具施工品質 | |
電気器具象例分類 | |
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電気器具象例対象 |
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3E1 スイッチ操作機能障害不良事例(住生活附属器具操作機能に支障ある障害事象と住宅品質不適合事例)木造2階建ての新築一戸建て建売住宅の階段壁に設置された照明スイッチが階段手摺りに干渉した象例です。 新築戸建て住宅に 折角良き器具や部材が採用されても 使い勝手の悪い配置不良事象では何の意味も在りません。配置変えの改修是正が必要です。右写真はスイッチ位置を適切に配置した通常の施工例です。 検分結果は、「住生活附属器具操作機能に支障ある住宅品質不適合」が存在する木造2階建ての新築建売戸建て住宅と考査します。 | |
LV3 設備器具安全品質 | |
水廻り象例分類 | |
水廻り象例対象 |
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3P1 キッチン水栓位置欠格事例(住生活附属器具操作機能に支障ある障害事象と住宅品質不適合事例)新築一戸建て建売住宅の回転型キッチン水栓機種選定ミス、もしくは吐水口がシンク内で回転が止まる設定不良(スパウトアウト)事象に因る住宅設備器具の不適合象例です。 この事象は回転型キッチン水栓の吐水口が調理台まで越境する事により、吐流水が床を水浸し状況兆候要因であり、床材腐朽加速を予知し得る事象です。また住生活者の調理スタイルによっては、調理台の上で油系加熱料理を盛付け時であれば人体に火傷を負わせる恐れのある危険な吐水口位置状態と考察できる。 これらを鑑み、「住生活附属器具操作機能に支障ある障害事象の住宅品質不適合」部分が存する木造2階建ての新築建売戸建て住宅と考査します。 不具合関連の新築一戸建て検証不具合事例・内覧会同行サービス実績を見る | |
3P2 キッチン水栓ホース引出し機能障害事例(住生活附属器具の作動性能障害および附属器具損傷予知状況による住宅品質不適合事例)内覧会立会いサービスの新築一戸建てに同行して検証した、キッチン水栓ホースが引出し不能となると同時に危険な障害物干渉象例です。 キッチン水栓の出し入れシャワーホースが給水バルブのコック部分に絡んで、シャワー水栓が引出せない不具合事象だけでなく、継続使用の年月経過に伴いシャワーホース部分が損壊する要因です。 加えて給水バルブ接続継手管部分の損傷に伴う水漏れ事故予知が可能な実態から「住生活附属器具操作機能に支障ある障害事象の住宅品質不適合」部分が存する木造2階建ての新築建売戸建て住宅と考査します。 | |
3P3 洗面台壁際水滴侵入予防処置欠落事例(住宅内装維持性能に支障及ぼす形態の住宅品質不適合事例)新築一戸建ての建売住宅内覧会同行で立会い検分した、洗面化粧台脇の壁取合い部分に水滴侵入予防処置の欠落象例です。 洗面台壁際の当該部分は日常清掃が不可能な隙間であり、かつ気流換気もわるく湿気が停滞する状態にて壁面や床面に家埃の堆積に加えて家カビが生殖しやすくする不要な隙間空間です。 従って、「住宅内装維持性能および住生活健康安全性に支障及ぼす事象の住宅品質不適合」が一部に存する新築一戸建ての建売住宅と考査します。右緑枠写真は洗面台壁際に施される一般的な止水処置です。 新築一戸建て内覧会同行ページの洗面台壁際水滴侵入隙間事例に戻る | |
3P4 洗面化粧台水栓ホース格納不能事例(住生活附属器具作動性に支障ある住宅品質不適合事例)新築木造2階建て分譲一戸建て住宅の内覧会同行サービスで検証した、洗面化粧台の水栓ホースが格納不能の象例です。 洗面化粧台水栓の出し入れシャワーホースが専用ケースに格納されない、更にホース重り部分がケース縁に掛かりシャワーホース出し入れ動作を困難にしており、またこの状態で使用続けた場合はシャワーホース自体が水漏れ損傷も懸念される事象状態です。右緑枠写真は洗面化粧台のシャワーホースが白色ケースに正常格納された状態例です。 これらの現状から、「住生活附属器具作動性に支障ある住宅品質不適合」が一部に存する新築木造2階建ての分譲一戸建て住宅と考査します。 | |
LV3 内装表部品質 | |
内装面部施工品質象例分類 | |
内装面部施工品質象例対象 |
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3A1 床鳴り事象と軋み現象事例(住生活性能に支障ある住宅品質不適合事例)新築3階建て木造建売住宅の内覧会に同行して買主立会いで検証した床鳴り事象と軋み現象の象例です。 主寝室グローセット前部のフローリング床に著しい床鳴りと弾性軋みが混成した事象は、新築住宅建築物としては極めて異状な現象です。当該事象部分は、10年・20年先の長期を見据えた改善方法とその是正工事精度が重要であり、再発を無視した「一時しのぎの補修工事」は避けるべきと所見する。 由って、「住生活性能に極めて支障ある住宅品質不適合」部分が存する新築3階建ての木造建売住宅と考査します。 | |
7a2 壁上端部屈曲変形事象異状事例(視覚的違和感に因る精神的苦痛および装飾品等取付けに支障ある住宅品質不適合事例)内覧会同行立会いで検分した、木造2階建て新築建売住宅の壁上端部屈曲変形象例です。 この象例は、壁仕上げ下地材の平坦調整不良が主因した壁紙面が屈曲状に異常変形した住宅品質不適合象例です。 屈曲状変形部分は、❶屈曲計測高2㎜屈曲計測距離160㎜から屈曲変形度は約12/1000である、❷室内照明点灯時は不快な陰影現象に因る日常生活の精神的苦痛を受けている。この現況から「住生活性能と品質に支障ある住宅品質不適合」部分が存する木造2階建ての新築建売住宅と考査します。 | |
3A3 壁端部歪曲状変形事象異状事例(家具配置や壁付け装飾品設置等の住生活性能に支障ある住宅品質不適合事例)内覧会立会い同行で検証した、新築戸建て建売住宅の寝室壁仕上げ面に生じた内部耐力壁面の陰影現象を伴う異常な歪曲状変形を形成した不適合象例です。 この歪曲状変形部分は、壁仕上げ下地材に主因した平坦調整不良の住宅品質不適合象例です。 歪曲状変形部分は、 ❶屈曲計測高3㎜屈曲計測距離230㎜から屈曲変形度は約3/1000の平坦不良である、❷太陽光方位および室内照明の輝度光色によって異様な陰影を現象させている現況から「住生活性能と品質に支障ある住宅品質不適合」部分が存する新築戸建ての建売住宅と考査します。 新築一戸建て内覧会同行ページの内装壁面の平坦精度欠落事例に戻る | |
3A4 壁面凸状変形不良事象異状事例(家具配置や壁付け装飾品設置等の住生活性能に支障ある住宅品質不適合事例)引渡前内覧会同行で検証した、売建新築一戸建て住宅のリビング壁面がはらみ状(凸形)に変形した象例です。 このはらみ状(凸形)変形部分も、壁仕上げ下地材に主因した平坦調整不良に因る住宅品質不適合象例です。 事象現状の計測検証では、❶屈曲計測高5.5㎜屈曲計測距離300㎜から屈曲変形度は約8/1000の極めて異常な平坦不良である、❷家具の据置に支障及ぼし、❸壁付けの装飾品設置が困難である事象実態から、住宅品質不適合の「瑕疵が存する可能性がある」部分が点在する売り建て方式での新築一戸建て住宅と考査します。 補足:当該異状事象がもたらす障害とは、入居後の住生活における絵画・写真パネル・時計を壁面掛けた場合などに僅かな風でも揺れる現象や、家具の配置や壁棚の設置時に支障事態に成り得る、住生活付帯備品設置障害兆候の不具合事象と照査しています。 | |
3A5 壁歪み倒れ変形事象欠格事例(住宅安全性能不安に因る住生活精神的苦痛を伴う住宅品質不適合事例)引渡前の内覧会立会いで検証した、木造2階建て売建新築戸建て住宅の間仕切り壁が歪み倒れ事象の象例です。 歪み倒れ変形部分を測定した検証結果、❶壁下端部の歪み倒れ計測値11.1㎜ ❷壁上端部の歪み倒れ計測値6.6㎜ 歪み倒れ距離計測値2,130㎜である実態から、歪み倒れ変形度は3/1000以上となり、平成十二年建設省告示第千六百五十三号に基づく「瑕疵が存する可能性が一定程度存する」および「住宅品質不適合」部分が点在する売り建て方式での新築戸建て住宅と考査します。 考査資料:平成十二年建設省告示第千六百五十三号 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/hinkaku/kokuji/ko1653H12.pdf | |
7a6 天井面屈曲変形と陰影現象異状事例(住生活視覚性健康性能に支障及ぼす住宅品質不適合事例)内覧会同行立会いサービスで検証した、木造2階建て新築一戸建て売建住宅の天井面に生じた陰影現象と天井面屈曲変形事象の象例です。 この天井面屈曲変形と陰影現象も、天井下地材に主因した平坦調整不良における住宅品質不適合象例です。 事象現状の検証では、❶屈曲高計測値16㎜ ❷屈曲距離計測値300㎜から屈曲変形度は約53/1000となる極めて異常な天井面形成実態であり、平成十二年建設省告示第千六百五十三号に準じた「瑕疵が存する可能性が高い」および「住宅品質不適合」部分が存在する新築一戸建ての売建住宅と考査します。 |
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